品質管理室
他事業部と連携しながら、
各種検査・研究、鶏の健康管理を行います。
品質管理をはじめ他事業部と連携し生産支援を行なう「研究部門」、抗体検査や細菌検査等を行なう「検査センター」、鶏の健康状態・衛生環境を監視する「獣医診療所」の3部門からなる徹底した品質管理体制で安心と美味しさをお届けしています。
【 品質管理室 】
研究部門
新しい検査技術の導入・応用化による検査精度の向上と迅速化
新しい養鶏関連機器の性能測定及び評価
成育環境の計測と成績を解析し、生産現場へのフィードバックによる成績向上
品質管理事業に限定せずに、幅広い分野で関連部署と連携した研究・開発を行っています。
データ計測・管理にも配慮した機器の開発
検査センター
-
種鶏とひなの検査
継続的に検査を実施し、安全性の確認を行っています。
-
食肉の検査
食品衛生法に準拠した方法で細菌検出と同定を行っています。
-
設備の検査
鶏舎や孵化場の洗浄・消毒が十分実施されているか確認しています。
弊社では、養鶏農家の皆様に健康で元気なヒヨコをお届けするために、種鶏、肥育ひなの血液検査(血清検査)を定期的に実施しています。
また、農場では種鶏の入れ替え時や孵卵場ではヒヨコの出荷準備後に、それぞれ徹底的に洗浄・消毒を行っていますが、きちんと実施されているのかを細菌検査にて確認しています。さらに、消費者の皆様に安全で美味しいお肉をお届けするため、定期的に食品衛生法に準拠した食肉検査を実施しています。
弊社での取組み
安全・安心で美味しい鶏肉をお届けするために
ヤマモトでは皆さまの食卓に安全・安心、そして美味しい鶏肉をお届けするために、厚生労働省が定める公定法、食品検査指針にのっとり食肉検査を定期的に実施しています。もちろん、適正に検査結果を出すために、処理部門には検査サンプルとは告げずに、通常商品として流通している鶏肉の各部位毎に検査をしています。 検査項目としましては、一般的な衛生状態の指標となります「一般細菌数」・「大腸菌群数」試験、食中毒の原因菌となる「黄色ブドウ球菌」・「サルモネラ菌」・「カンピロバクター菌」試験を行っています。
よく傷みかけでも「火を通せば大丈夫!」との声も聞きますが、
細菌が原因となる食中毒には、【感染型】と【毒素型】の2種類があります。
加熱することで原因菌を殺菌できても、その細菌が作った毒素が残ってしまう場合が
ありますので、食材は適切な取り扱いを心がけてください!
Q&A
なぜ検査が必要なのですか?
検査を行うことで、次の利点があります。
-
-
現状を把握することができます。鶏舎検査では、洗浄・消毒後の洗いが不十分で細菌が残留している箇所を知ることができます。その箇所を再度重点的に洗浄・消毒することで、不十分だった洗浄・消毒を補い、清浄化します。もちろん、十分に洗浄・消毒がなされていれば、細菌はごく少量、あるいはほとんど検出されません。また、検査項目により特定の細菌の有無も調べることができます。(例:サルモネラ、大腸菌など)
-
問題発生時の原因究明の参考になります。あらかじめ検査を実施することで、鶏を移動した後に問題(病気など)が発生した場合、原因を探る上で参考となるデータを得ることができます。
(例:鶏舎検査でサルモネラが陰性の場合、移動後にサルモネラ感染が起こったときに、「鶏舎内にあらかじめサルモネラ菌が存在し、感染したのではない」ということが分かります) -
日頃からバイオセキュリティを意識するようになります。検査を日常的に実施していくことで、よりいっそう衛生環境や対策に関心を持つようになり、衛生を意識した作業を行うようになります。
-
どんな検査があるのですか?
検査は、大きく「検査項目」と「検査方法」に分かれます。
-
-
検査項目
どんな細菌について検査を行うのか、ということを決めます。特定の細菌以外にも、一般的な細菌数やグループごとに細菌数を検査することも可能です。(例:大腸菌群など)
当社で検査可能な項目は、◎一般細菌数 ◎大腸菌群数 ◎大腸菌 ◎黄色ブドウ球菌 ◎サルモネラ ◎カンピロバクター などがあります。 -
検査方法
いくつもの検査方法がありますが、一般的に検査精度と所要日数に応じた方法で検査を行います。当社では、選択性のある培地を用いる一般的な検査法のほかに、遺伝子を利用した検査や、ルシフェラーゼという酵素を用いその場で検査結果の出る検査法(一般細菌数のみ)など、さまざまな状況に即した方法を組み合わせ、検査を行っています。
-