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YAMAMOTO From Breed To Table

生産事業部

種鶏の導入・育成・孵化、肉用ひなの肥育

種鶏のひなを導入し、直営農場で大切に育てる。
産まれた種卵を自社孵化場で最新設備を使い、大切に孵化。
孵ったひなを直営農場で大切に育てる。
生産事業部では、日々いくつもの“大切”を積み重ねています。

【 業務ワークフロー 】

業務ワークフロー図

3羽の雛鳥

取扱い商品/肥育用ひな

Commercial Chicks Produkts

味・肉質・血統にこだわったハバード社の高付加価値鶏を始め、
若どり用のブロイラーひな(Aviagen社チャンキー種)も取り扱っております。
お客様のご要望に合わせてご提案致します。

  • ハバードレッドブロREDBRO

    赤鶏血統のなかでは比較的早く大きくなる鶏種。地鶏、銘柄鶏の両方に対応できます。肉質は、適度な硬さと程よい脂肪ののりが特徴。

    写真:ハバードレッドブロの雛鳥

  • ハバードニューハンプシャーNew Hampshire

    赤鶏血統のなかでは中間増体タイプ。成長が少し遅い分、肉質・脂肪の質は良質になります。地鶏・銘柄鶏でご使用頂けます。

    写真:ハバードニューハンプシャーの雛鳥

  • チャンキー種Ross 308

    若どり用のひな。増体面で非常に優れていますので短期間での飼育に最適です。若どり・銘柄鶏に対応。

    写真:チャンキー種の雛鳥

業務内容

Flow of Production

  • 【係留管理業務】関西検疫育雛場

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    2週間、病気がないかじっくりチェック

    フランス、パリから飛行機に乗ってはるばるやってきた種鶏(Parent stock)ひなは、一旦、兵庫県夜久野高原にある検疫所と呼ばれる施設に入ります。この施設で日本に持ち込んではいけない病気に感染していないか2週間に渡って入念に検査されます。問題がないことを確認されると、ひなたちの我が家となる種鶏場育成舎に移動します。

    種鶏とは?

    店頭で販売される肉用鶏の両親にあたる鶏。

    図:ブロイラーの生産から流通までの流れ

  • 【種鶏ひなの育成・種卵採取】園部種鶏場・八木分場・
    尾根霜農場

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    各種検査・生産支援「品質管理室」

    写真:養鶏場の外観写真:養鶏場内の雛鳥

    安全で丈夫な種卵は健康な親鶏から

    京都府南丹市の自然豊かな丹波山系の麓、日当たりの良い広大な敷地に園部種鶏場はあります。この地で種鶏のひなはおよそ14か月(65週間)の長期間に渡って生活を送り、およそ24週間目から肥育ひなとなる種卵*²を産み始めます。

    種卵とは?

    親鶏(種鶏)から産まれた肥育用のひなになる卵。種卵を孵したひなが、大きくなるとお肉として店頭に並びます。種卵は、もちろんひなとして孵化しますので食用卵とは違い全て有精卵で生きています。産卵された種卵は農場で温度管理の効いた部屋で保管されます。

    図:種鶏の成長の流れ

    種鶏ひなの段階では人間の子供と同じように病気に対する抵抗力が無いので、各種ワクチンを接種し病気の予防をするとともに、移行抗体と言って子供(肥育ひな)の病気を予防するための母子免疫を付けるためのワクチンを接種します。食用卵の採卵鶏では標準になっていますが、母子へのサルモネラの感染を防ぐため種鶏には全てサルモネラワクチンを接種して肥育ひな、鶏肉の安全性を高める取組も行っています。また種鶏場では、場内に入場する全ての車両・物を消毒、人はシャワー、衣服交換を徹底して実施。ひなや成鶏の健康状態確認のため定期的に品質管理室が各種検査を行っています。

    現在は、園部種鶏場のほか防疫上のリスクヘッジのため種鶏場を数カ所に分散して有事に対応できるように対処しております。

  • 【肥育ひなの孵化】亀岡孵化場

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    各種検査・生産支援「品質管理室」

    写真:種卵を運んでいる様子写真:孵卵機に種卵を並べている様子

    誕生の瞬間まで待つこと500時間

    種鶏場で採取された種卵は、孵化工場内の温湿度が一定に保たれた部屋で保管されます。産卵後すぐに孵卵機にはセットされず、数日休息期間をおいてからお客様のご注文に応じて温湿度、CO₂管理が行き届いたセッターと呼ばれる孵卵機にセットされます。

    それから約18~19日間セッター内で胚の発育を促し、18~19日目にハッチャーと呼ばれるひな用の孵卵機に移す工程を行います。その際、発育卵の生死の判定を自社開発の検卵機と呼ばれる装置に通し、発育途中で死亡した孵化途中死卵や無精卵を除去した後、生まれてくるひなを守るためのワクチン接種を卵内接種機と呼ばれる特殊な装置で発育鶏卵に行います。そしてようやく21日間500時間余りの時を経てひなと対面できます。

    孵化したひなは選別した後、必要に応じて細霧ワクチン接種を行い出荷用のカゴに規定数量入れられ出荷を待つことになります。ひなの配送は、冷暖房とエアフィルターのついたひな運送専用のトラックで直営農場・お客様農場へ配送されます。

    写真:種卵が保管されている場所写真:卵からヒナがかえっている様子

  • [ひなの育成]直営農場

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    写真:種卵を運んでいる様子写真:孵卵機に種卵を並べている様子

    鶏にとって最適の飼育環境で

    美味しい鶏肉はストレスの少ない飼育環境からを理念に、システム鶏舎と呼ばれる環境自動制御型の鶏舎がひなたちの生活する場になります。温度、湿度、換気に至る舎内環境を自動的にコントロールしてひなに最適な環境を作りだしています。鶏は、ひなの時期と換羽が終わって大人の時期では最適な温度帯や換気状態も違います。また外的環境も影響しますので自動的に制御は行いますが、本当に鶏にとって最適な環境かを確認・修正するのは人間になります。最終的には鶏を観る職人の五感が非常に大切になります。ストレスの少ない環境で健康な鶏になるよう日々鶏のことを一番に考えて飼育管理を行っております。

    また、防疫のため場内への部外者の入場を禁止して、鶏舎内に入る際は衣服・長靴交換、手の消毒等徹底して病気を持ち込まないように厳重に管理しています。